一般社団Estageは平成28年1月に、宜野座村漢那に設立されました。
当法人は、地域福祉ニーズの拡充と、地域に開かれた透明性のある活動を理念とし、事業運営を行っていこうと決意した次第であります。
当法人の設立はある思いからスタートしおります。
私たちの幼い頃は、地域住民との絆が深く、良い事をすれば地域が一体となって褒め、悪い事をすれば地域住民が注意を促すといった、小地域ならではの仕組みがあった。しかし、近年では移住者の増加に伴い、家族形態も変化し、核家族の増加、地域住民の関係も希薄化が進み、社会経済状況の悪化から、就職難、低所得世帯やひとり親世帯の増加。複合的な問題の要素が絡み合い、最終的に子ども達が犠牲になっているのである。その表れとして、生活習慣の乱れからくる、少年非行、低学力、中途退学、ニート問題へと繋がっている。
社会の犠牲となっている子ども達は、表現が大人ほど豊かでない事から、表現の在り方として引きこもりや非行への一途をたどる可能性が高い。今、“子どもの貧困問題”がクローズアップされる中、国は制度の拡充を図ろうと取り組んでいるが、追い付いていない。早い段階で歯止めをかける必要がある。
児童の保護者の多くは、制度のはざまで家族を守るために懸命に働き、幼い子ども達を家に残し、不安を抱えたまま仕事へと出る。子ども達は親を気遣い、心配を掛けまいと、次第に心に蓋をしてしまう。愛情の欠乏を生む事になる。そういった、生きるために懸命に頑張っている保護者や子ども達の助けになりたいという強い思いを持った、支援者が集い設立に至っている。
設立に当たり、他理事をはじめ、協力いただいた関係者の方々には言い尽くせないほど感謝の思いでいっぱいです。
代表理事 伊差川研作